2017年04月07日

ベルギー旅2日目(15) 突撃! 今度こそ古典美術館〜ゆるキャラ悪魔〜

ブリューゲルの部屋の最後の記事です。

フランドル絵画は今回の旅の目的のひとつで、とても楽しみにしていました。中でもブリューゲルはちょっと不気味だったりグロテスクだったり、でも生き生きしていて、やはり少し物寂しげで、何だかどうも怖いような印象を受ける絵が多く、怖いもの見たさということなのか、もっと長く見ていたい、もっとたくさん見てみたい、と思わせられる画家です。要するにSUKI…♡ということなのでしょう。

今回見たブリューゲルの中で私が一番気に入った絵がこちらです。
IMG_0181.JPG
ピーテル・ブリューゲル(父)作、「堕天使の墜落」です。
何が気に入ったって…

IMG_0182.JPG
なんやねんこいつ。ゆるキャラやないかーい(※悪魔です)。

えー、関西人でもないのに関西弁(似非)を使ってしまい申し訳ございません。
この絵はタイトルの通り、天界から堕天したルシフェルの軍団と、迎え撃つ天界の軍団長大天使ミカエルとの戦いを描いた一枚です。

で、でもですね、なんかですね、この絵に登場してる悪魔たち、変な奴らばっかなのですよ。

こいつとか。
IMG_0183.JPG
随分シャレオツな帽子を身に着けてやがるぜ。勘違いしたメタルロックみたいなナイフといい、恵比寿辺りのイルミネーションのような繊細なパールの飾りといい、いい味出してます。つーかこの顔。なんかウケる。
隣の犬っぽい悪魔が王冠を被っているのもカワイイ。カ、カワイイ? か、よく分かりませんが王冠はぴかぴかしていて綺麗です。

IMG_0184.JPG
お前らは何なの。その表情は何なの。

IMG_0185.JPG
ムール貝の悪魔(……)。大画家ブリューゲルもやはり身近なところからモデルを選ぶのね……。この絵がもし日本で描かれていたらムール貝でなく江戸前シジミの悪魔だったのでしょう。

IMG_0186.JPG
これが地獄の軍団長、堕天使ルシフェル。
エイの様なフォルムの鎧というか背中というか甲殻というか…、と、筋子みたいな体と、かつて天界で天使としてラッパを吹き鳴らしていた名残の悪魔ラッパ。

よ、弱そう……。

いや、でもこんなのがもし仕事終わって疲れて家帰ってきたところにカサコソと家具の隙間から出てきたりしたら、気色悪くて気持ち悪くて、そのおぞましさに悲鳴の一つも上げながら血眼になって掃除機で吸い取ろうとすることでしょう。

あとこのルシフェルの顔のすぐ上辺りにいる尻の悪魔の尻から…いえ、これ以上は私の口からは何も申し上げられません。

とにかくこういうゆるく、キモく、内面の個性が外面にもよく表現された気色悪いゆるキャラ悪魔たちが、画面いっぱいに何匹も何匹も描かれています。迎え撃つ天使たちよりも、どうもこのキモいゆるキャラどもに目を奪われてしまいます。このゆるキャラどもがまた、どいつもこいつもやたらと生き生きしてツヤッツヤして一匹一匹がかけがえのないオンリーワンとして光を放ち大活躍しているのがもうたまりません。やばい。キモかわいい。たまらん。いっぱいいるからなおたまらん。A〇B48だっていっぱい揃ってるところがまたカワイイやん。

このゆるキャラどもの独創的で強烈な造形は、けれどブリューゲルが無から生み出したものではなく、この作風には先行する大画家がいたようです。ブリューゲルはその先行画家の影響を受け、自らのゆるキャラ作品として昇華させていった模様。

先行する画家、というのはヒエロニムス・ボス(ボッシュ)です。これまでに、ボスのシュールレアリスム的作品を、本やネットなどで全く見たことがないというわけではなかったのですが、それでもあまり注意を払ったことはありませんでした。しかしブリューゲルの生み出したこのゆるキャラどもを見ているうちに、当然、その系譜の先行者であり、ブリューゲルに多大な影響を与えた彼の作品を見たくて見たくてたまらなくなりました。

都合の良いことに、この後行く予定のブルージュでボスの「最後の審判」を見る予定☆
てか、この王立美術館にもボスの絵はいくつかあったのですが。

そのうちのひとつがこちら。
IMG_0145.JPG
うーんボケボケでどんな絵なのかさっぱり分かりません。すみません。全て写真を撮るのが下手な私のせいです。
でもね。

IMG_0148.JPG
やっぱりおるやんゆるキャラ悪魔!
右側のなんか変な奴(としか言い様がない)がちょっとギャルっぽくてちょびっと可愛いのがまたたまらん。
真ん中のネズミ(だか何だか分からない)悪魔は普通にもふもふしてるしさあ。

えーこの絵は「聖アントニウスの誘惑」です。聖アントニウスが厳しい苦行に挑戦しているところへ、彼を堕落させようと襲いかかるゆるキャラ悪魔どもの誘惑が描かれています。

IMG_0149.JPG
かものはしボートに乗っている悪魔です。楽しそうですね。楽しそうですが、えー、彼は真面目にやっているのでしょうか。一緒にボート乗ろうよ〜みたいな誘惑でしょうか。舐めてんのか! そんな誘惑に誰が乗るんじゃ!

IMG_0151.JPG
悪魔的にはちょっとは真面目にやっている(かもしれない)ガマガエル悪魔(のんだくれ)と、写真下部から裸のままそっと姿を見せているのは性的に堕落させようと誘う美女の悪魔なのですが、聖アントニウスにはいずれもシカトされています。

IMG_0146.JPG
…ふざけてんの?造形からしてお前はなんなの?なんなのそのぷっくらほっぺは???

この絵には他にも奇抜なデザインのゆるキャラどもが大勢描かれています。空飛ぶ魚に乗っている魔女夫婦とか。破けた林檎の……何だろう、とにかく破けた林檎からぞろぞろ出てくる悪魔たちとか。とはいえデザイン上の面白みだけでなく、堕落した教会に対する批判などもふんだんに盛り込まれており、ついゆるキャラにばかり注目してしまいましたが本当に見応えのある絵画です。

ところで、ボスの作品はあまり沢山は現存していないようです。作風が教会から忌避され、焼き捨てられたものが多いらしいとのこと。何と勿体ない!
でも、スペインの専制君主フェリペ2世がこのボスの大ファンで、彼はボスの作品を蒐集していたそう。そして集めた作品は現在プラド美術館に展示されているということです。さすがに王様の集めた絵画には誰も手出しできませんものね。というわけで私もいつかプラドに行くことがあれば、フェリペ2世のおかげでボスの作品を沢山見ることができるというわけです。
わースペインに行きたい理由がまた一つ増えた☆

ブリューゲルに話を戻します。
ブリューゲルの絵の多くがそうなのですが、登場人物が多く、ひとりひとり隅々まで見ていくと、本当に多くのエピソードがそこに描かれていて、こんなこともある、あんなこともある、とわくわくしてしまいます。

今回ご紹介した「堕天使の墜落」もそうで、ご紹介したゆるキャラどもはごく一部なので、実物や画集などを見る時は是非細かなところにも着目して鑑賞されることをおススメいたします!

私の一番気に入ったゆるキャラは真っ先にご紹介したこいつ。
IMG_0182.JPG
今まさに成敗されようとしていますが、果敢に歯を向いて天使に立ち向かう姿もけなげです。
特につぶらなおめめがたまらん。

はー、それにしてもどこを見ても現代でも通用する卓抜した個性のデザインであることよ…。侮りがたし、ゆるキャラ悪魔。


にほんブログ村ランキングに参加しています。
もしよかったら応援のポチをお願いいたします。1日1回まで有効です。


posted by 綾瀬 at 12:35| Comment(0) | 16年12月ベルギー

2017年04月12日

ベルギー旅2日目(16) 突撃! 今度こそ古典美術館〜呆気ない幕切れ〜

ブリューゲルの部屋を出てからも順路に沿って見学を続けます。が、そのうち疲れて休憩したくなりました。
幸いにも、古典美術館にはいたる所にベンチが置かれていたので適当に腰掛け、人が少なかったのでちょっと足を伸ばしてだらしなく座り、ガイドブックをぱらぱらめくりながら回復を待ちます。

と、何か館内放送がありました。何だろー、と思いつつも何もせずそのままベンチに座り続けていると、職員の方が近付いてきました。
そして私に話しかけることには「閉館時間です」とのこと。なんと!
時間を確かめると、14時ちょい前でした。
この時私の脳裏に「2時間30分」という謎のキーワードが蘇りました(※詳しくはこちらをご覧ください)。

思えば、入館したのは11時半くらいでした。

そう……あのキーワードは、実は「2時間半」後に閉館するよ、の意だったのです。あの時(2時間半入れ替え制? まさか美術館でそんなことはないでしょ…)と思ったのは、入れ替え制ってわけではありませんがあながち間違いではなかったのです!

がーん。
がーん。
がーん。

このようなことがありますので、英語は勉強した方がよろしいかと思います。はあ。

この日は大晦日でしたので、いつもより閉館時間が早いのですね。だからチケット売り場の職員さんは私に「2時半で閉まるけどオールコレクションチケットでいいの?」と確認されたのですね。私が理解できなかっただけで。

一番の目的であったブリューゲルは堪能しました。でも、ダヴィットの「マラーの死」も(ダヴィットはあの有名な、刑場に連行されるマリー・アントワネットのスケッチを残した画家です)、ルーベンスも、クノップフも全然見ていません!

ショック……ショックです。が、どーにもなりません。全ては事前準備やヒアリング能力の不足していた自分が悪いのです。古典美術館もまだ全部見ていないので、本当にオールコレクションチケットにする必要はありませんでした。しゅん…。

落ち込みつつ、大晦日なんだから仕方ない、ブリューゲルを見られただけラッキーだっただろ、ベルギーに来てなければ今頃家でごろごろしてるだけだっただろ、と自分を励ましながらロッカールームへ戻りました。荷物を取り出し(ロッカーを利用するときに投入した1ユーロは戻ってきました)、コートを着込んで王立美術館を後にします。最後にもう一度ミュージアムショップに寄れないかと近付いてみましたが、厳重に施錠されており無理でした。

IMG_0196.JPG
とりあえず美術館を出て、美術館前のロワイヤル広場へやって来ました。広々とした広場です。銅像以外なんも無いぞ。
後ろの大きな建物は聖ヤコブ教会です。あんまり教会っぽくない建物ですね。

IMG_0197.JPG
で、中央のその銅像は十字軍の指揮官ゴドフロワ・ド・ブイヨンだそうです。

さて。ぽっかりと時間が空いてしまいました。時間があれば衣装とレースの博物館に行ってみたかったのですが、ここからですと移動に時間もかかるのと、行ったところで大晦日の短縮営業ならきっと入れないだろうなといった感じです。

う〜ん何しよう。と、ふと思い出しました。この王立美術館のすぐ隣には楽器博物館があります。時間の関係で泣く泣く諦めていたのですが、ここも本当は是非とも見学したかったスポット!

隣だけあって、移動には殆ど時間はかかりません。もし1時間でも、30分でも王立美術館より長く開館していたら、少しは見学できるかもしれません。

IMG_0199.JPG
というわけでやってきました楽器博物館。アールヌーヴォー建築の傑作としても有名な建物で、繊細なアイアンの装飾がとても綺麗です。
そんで、本当に王立美術館のすぐ隣です。入り口周辺には、恐らく私と同じ考えであろう王立美術館を退館した人々が集っていました。そして彼らは続々と楽器博物館の中へ吸い込まれていきます!

これはラッキーです。まだ閉館していないようです。

そんなわけで私も意気揚々とドアをくぐり、チケット売り場の列に並びました。やはり国際色豊かなツーリスト軍団ですが、誰も列を乱すことなく粛々と並んでいます。

ところがこの列が…

進まない…

デジャヴ?

皆、次第に違和感を覚え出したようでチケット売り場前のスペースには不穏なざわめきが広がり始めていました。

10分弱ほど並んだところで、奥の小部屋から職員の方が出てきて我ら多国籍ツーリスト軍団に向かって呼びかけます。フランス語で。
私は勿論分からないので分かったよーな顔をしてとりあえず聞いています。そして職員の方が一旦話し終えたところで、誰かが訊きました――曰く「finish?」。

職員の方は重々しく頷き「yes」と答えました。

ま、そーなりますわな。大晦日ですからね。やはり短縮営業です。
そんなわけで我ら多国籍ツーリスト軍団はチケット売り場前にて解散です。うーん残念。こちらの楽器博物館は世界各国の古楽器、珍しい楽器を収集・展示しており、実際にその音を聞くこともできるというとても興味深い博物館だったのですが。

綺麗なアールヌーヴォー建築を間近で見て、入り口だけとはいえ中に入れたんだから、今日のところはそれで勘弁してやりましょう。王立美術館においてはオールコレクションチケットを購入したにもかかわらず1セクションすら見学し終えることができず、楽器博物館においては実質入館すら果たせなかったのですから、これはまたいずれベルギーへやって来なければならないということでしょう。何がだ。

とにかくそうして自分を慰め、いい加減いい時間(15時くらい)だったのでお昼ご飯を食べに行くことにしました。


にほんブログ村ランキングに参加しています。
もしよかったら応援のポチをお願いいたします。1日1回まで有効です。


posted by 綾瀬 at 12:32| Comment(0) | 16年12月ベルギー

2017年04月16日

ベルギー旅2日目(17) ベルギー1食目

変な時間ですが、お昼ご飯をゲットしたいと思います。Wittamerのカフェテリアで一回食事をしてみたいと思っていたので、行ってみることにしました。場所も丁度、王立美術館からグラン・プラス方面へ戻る途中でしたので。
Wittamer本店にはコワい店員さんがいるという噂を聞いていたので仔兎ちゃんのようにぶるぶる震えながら向かったのですが、行ってみたら皆さん親切でした。
んで、カフェテリアは営業しているか聞いてみたら、本日はクローズしているとのこと。大晦日だからでしょうね。しゅん…。仕方がないのでエクレアをひとつ買ってお店を出ました。Wittamerでのテイクアウト方法は以下の通り。

@カウンターでほしいものを注文する。
A伝票を渡されるので、それをカウンターとは違う位置にあるレジに持って行って支払いを済ませる。この時、支払い済み伝票を受け取る。
Bカウンターに戻って支払い済み伝票と引き換えに品物を受け取る。

以上です。私はAの時支払い済み伝票を受け取らずカウンターへ戻ってしまい、どうすれば品物を受け取れるのか分からずうろうろしてしまいました。I did pay…と、支払ったことを強調すると、おねいさまに「あなたチケットはどうしたん?」と言われ、え?チケットっすか?となり、慌ててレジに戻ると、レジのお兄さんに「呼んだのにw」みたいなこと言われまして、まじすか、気付きませんでした、みたいになりました。本当はお兄さん何か言ってるな〜と気付いてはいたのですが私関係ないと思ってたんです。
とにかくエクレアは無事買えました。

IMG_0258.JPG
これはホテルに帰った後で撮った写真ですが、可愛いピンクの箱!

IMG_0259.JPG
エクレア。美味し。
何が美味しって、濃厚なのにくどくなくて、しつこくなくて、でもさっくり軽やかに甘くて、今思い出してももう一回食べたい!

えー、こうしておみやのエクレア(自分用)をゲットいたしましたので、今度こそお昼ご飯です。
グラン・プラスへ戻り、ブラバン公の館の向かって一番右側の地下にあるレストラン「Cave du Roy」へ入りました。

IMG_0201.JPG
お店の中はこんな感じ。
元々地下の貯蔵庫のようなスペースだったと思われ、地下へ入る階段も戸口も狭く、石造りでひんやりとしていて、ご覧の通り天井が大変低いです。とってもいい雰囲気! グラン・プラスを囲う豪華なギルドハウスの地下でお食事、なんて思うとそれだけでわくわくします。
ツーリスト向けのお手軽コースがありましたので、それを注文しました。

IMG_0410.JPG
前菜はスープを選びました。フィッシュスープです。ブイヤベースのスープ部分…って感じです。
ベルギーのフィッシュスープ、めちゃうま!です。魚介の出汁がよーく効いていて、ぴりっとしたスパイスがメリハリをつけていて(辛くはない)、体が芯からぽかぽかと温かくなってきます。味は濃い目で、もったりした感じのスープです。
特にこちらでいただいたフィッシュスープはカニの出汁が効いてました。あまりの美味しさに何杯でも飲める…と思ったものです。

IMG_0411.JPG
メインは牛肉のビール煮を選びました。やはりベルギーに来たからにはビール的なものを摂取しなければ!お酒が飲めないのでこういうところで摂取します。
お肉は柔らかく、見た目ほど濃くない味付けで、ボリュームたっぷりでした。何味っていうんだろう、いわゆるビーフシチューっぽいブラウンソースとは全然違う味です。美味しいんだけど、途中でちょっと変化をつけないと飽きるかも…という感がありましたので、付け合わせのマッシュポテトで時々気分を変えながら食べました。しかし牛肉もマッシュポテトもえらい量でして、ポテトは半分くらいしか食べられませんでした。

IMG_0412.JPG
デザートはチョコレートムースです。さっぱり軽やかな味でした。

ふと気が付くと、これがベルギーで食べたきちんとした食事1回目です。
1日目は何も食べないで寝ちゃったし、朝ご飯はたらこおにぎりだったしね…。


にほんブログ村ランキングに参加しています。
もしよかったら応援のポチをお願いいたします。1日1回まで有効です。


posted by 綾瀬 at 00:00| Comment(0) | 16年12月ベルギー

2017年05月09日

ベルギー旅2日目(18) 世界最古のアーケードと夜のブリュッセル

さてさて、昼食の後は一旦ホテルに戻って少し休憩を取りました。小一時間ほどだらだらした後、暗くなり始めたブリュッセルの街へ再び徘徊散策に出ます。

IMG_0211.JPG
ホテルからグラン・プラスへ向かう途中にある王立モネ劇場前の広場ではクリスマスマーケットが開かれており、アイススケートリンクも設置されていました。
ここ以外にも、スケートリンクはあちこち当たり前のように設置されておりました。テレビや映画の中で見る、ヨーロッパや北米の街中に突然あるスケートリンクって本当にこんなに身近にあるんだな…と思いました。何か変な言い方ですね。何というか、日本の商業施設なんかにもリンクのあるところはありますが、街中に普通にあるのが「おお…」って感じだったのですよ。

IMG_0210.JPG
結構皆様びゅんびゅん飛ばしておられます。子供たちだけが滑って親御さんは外で見ておられたり、家族総出でリンクへ突撃しておられたり、皆様思い思いに楽しんでいらっしゃいました。この写真のリンクでは見かけませんでしたが、別のリンクでは橇があるところもあって、小さいお子さんは橇を引いてもらって遊んでいたりもしました。

薄暗くなりつつ時間って好きで、灯りの煌き出した中を楽しみながら散策します。
そのうちに、グラン・プラス近くまでやって来ました。

IMG_0212.JPG
世界最古のアーケードと言われている、ギャルリー・サン・チュベールです。グラン・プラスのすぐ近くにあります。とっても美しいアーケード街!古いヨーロッパの建築とイルミネーションがマッチして、独特の雰囲気がありました。このギャルリー・サン・チュベールを探検してみようと思います。

IMG_0213.JPG
薄青い外界と蜂蜜のような黄色い灯りのコントラストがとても綺麗です。
18時半かそこらだったかと思います。ただでさえ営業時間の短いベルギーなので、多くのお店が店仕舞いしつつありました。

IMG_0215.JPG
何とも格調高い、高級感のあるアーケードです。この場にいるだけでなんだかいい気分。
色々なお店がありましたが、やっぱりどちらかというとツーリスト向けのお店が多いかな。
セクションごとに、王のギャルリー・女王のギャルリー・王子のギャルリー、という名前がついています。わーおオッシャレー。

IMG_0216.JPG

IMG_0217.JPG
お馴染みレース店。

IMG_0218.JPG
超が付くほどお洒落なインテリアショップ。か、可愛い…!こんなインテリアの似合うお部屋に住みたいものですが現実の私のお部屋は物で溢れかえっています…。どうでもいい情報。

IMG_0219.JPG
少しずつ夜の青さが深みを増してきました。ギャルリー・サン・チュベールには他にも、とってもお洒落な手袋屋さんやアクセサリー店、チョコレートショップ、カフェなどがずらりと並んでいました。見ているだけで心の浮き立つようなお店ばかりです。

ちょっと小道に入ったような場所にある王子のギャルリーに、Tropismesという名前の本屋さんがあります。この本屋さんの建物、何でも元はダンスホールだったということで、その昔は舞踏会なども行われたそう。
見てみたいなーと思って行ってみると営業中だったので、ここぞとばかりに入店しました。

写真がないんだけどね…。

なので文字レポのみ。
柱や天井の浮彫の装飾が細やかで美しく、実は店内はそこまで広くないのですが、壁が鏡張りになっていて広く見せるような仕掛けになっていました。なので装飾は多いのですが、天井が高いこともあって開放感がありましたね。全体的に、豪奢で壮麗な内装で統一されていました。

こちらで一冊本を買いました。少しだけお見せします。

IMG_0627.JPG
どこで写真撮ってるんだ、ということはどうかご不問に…。パソコンの上です…。
Anna Boulanger先生著、「l'absence」という絵本です。
点描や極細の線を多用した繊細なタッチの絵に、左右で一文となるフランス語が添えられた構成です。

IMG_0628.JPG
「l'absence」、辞書を引くと「不在」と出てきました。
不在を描いた絵本…確かにこの本のどこのページを繰っても、そこには不在がありました。全体を通して、見開きの左側のページに人工物が、右側のページに自然物が描かれています。動物の姿が描かれているページも1ページだけありましたが、後は全て建物や家具などの人の手によってつくられたものと、どこか荒々しい、ないしは厳しい、荒涼たる自然の姿ばかり。向こう側から不在が忍び寄ってくる。少し不気味で、とても美しい絵本で大層気に入りました。

ところでこの本を買った時、私はうっかり一枚多く紙幣を渡していたようなのです。気付かず店を後にしかけたところを、レジの方が「Lady!」と呼び止め、多かった分の紙幣を返してくれました。
生まれてこの方「Lady!」と呼びかけられたのは初めてです(「Madam」はあるけどね)。

うへへ…ベルギーいい国だな!

格調高いアーケードの格調高いお店で「Lady」と呼ばれて自分まで格調高くなったつもりになり、いい気分でお店を後にしました。


にほんブログ村ランキングに参加しています。
もしよかったら応援のポチをお願いいたします。1日1回まで有効です。


posted by 綾瀬 at 07:24| Comment(0) | 16年12月ベルギー

2017年05月14日

ベルギー旅2日目(19) 夜の♡グラン・プラス

世界で一番古いアーケードを後にし、やって来たりまするは本日何度目かのグラン・プラスです。

IMG_0221.JPG

夜のライトアップショーを見に来たのです! ライトアップショーはクリスマスの期間、夜18時から何度か、各回15分くらいずつ行われているようです。

IMG_0223.JPG
世界一美しい広場がとりどりの灯りに照らされています。音楽が流され、リズムに合わせて光が揺れます。
け、結構大音量です。ゆったりと情緒に浸るというよりは適当にリズムに乗ってそれぞれ楽しむような雰囲気でした。

ぼっちが私くらいしかいねえんですが…。

えー、以下、私のぼっちコレクションをどうぞ。

IMG_0222.JPG

IMG_0415.JPG

IMG_0416.JPG

IMG_0414.JPG

IMG_0424.JPG
赤はちょっとホラーっぽくてどきどきしますね。

IMG_0425.JPG
私的にお気に入りの一枚。

でもどちらかというと、ショーのカラフルなライトアップより、ショー以外の時間のシンプルな灯りに照らされた状態の方が好きかも。

IMG_0420.JPG
こういうのとか。

IMG_0225.JPG

IMG_0227.JPG

IMG_0417.JPG

IMG_0418.JPG

IMG_0229.JPG
こちら、何か迫力があって好きな一枚です。下から照らし出される分暗い部分の闇が濃くなって、明るく光る部分はごく一部だけで、そのコントラストが気に入っています。


にほんブログ村ランキングに参加しています。
もしよかったら応援のポチをお願いいたします。1日1回まで有効です。


posted by 綾瀬 at 01:13| Comment(0) | 16年12月ベルギー

2017年05月18日

ベルギー旅2日目(20) 夜の♡グラン・プラス そのに

ライトアップショーも終わりましたので、夜のグラン・プラスをうろつき回ります。

IMG_0421.JPG
これは私の一番お気に入りの建物、王の家(多分)のドアのアップ。ドア板の浮彫が細かく優美です。あと手前の鉄扉も、直線と曲線の組み合わせ具合が何とも格調高い感じで綺麗ですねぃ。

IMG_0422.JPG
ポーチの装飾が可愛かったです。六芒星のような、お花のような梁(梁っていうのでしょうか。装飾のための見せ梁というか、彫刻というか…)の、くねっとした曲がり具合が超可愛い! このくねっとした感じが、梁だけでなく建物全体の彫刻の随所に垣間見え、とにかく大層気に入りました。
そんなに気に入ったなら中に入ればよかったのにね…。無理にでも時間を作って入館しなかったこと、後悔しています……。

さてさてこのあたりで、昼間団体さんとかち合ってしまったため後回しにしていたセルクラースの像を見に行きました。

IMG_0231.JPG
セルクラースの像。
触ると幸運をもたらすということで、皆さんに撫でられまくっているらしい右腕の色が変わっています。勿論私も撫で回しまくりましたとも…空から降ってくる幸運には貪欲なタイプです。

そんなこんなで夜のグラン・プラスも楽しくうろつき回りました。人はそれなりに多いですがぎゅうぎゅう詰めといった感じではなく、身の危険を感じることもありませんでした。
カップルや家族連れが殆どで、ぼっちは私しかいなかったんじゃないかと思います。いや、実際はきっとそんなことはないのでしょーが、心象風景として、こう……。
でも基本的にベルギーはぼっち客にも優しい国でしたよ。

結構いい感じに満喫しましたので、ホテルへ戻ることにします。
しかしですね、何やら街中の様子が昼間と違ってきています。具体的にはあちこちフェンスが設けられ、一部区画が封鎖され、大きな通りは歩行者天国に。そしてあちこちに光るオブジェが!

IMG_0233.JPG
カウントダウンイベントのための飾り付けのようです。

IMG_0234.JPG
白い背高さんと記念撮影する人々。背高さんめっちゃいっぱいいます!ちょっと怖い(かも?)。
ちなみに建物と建物の間に吊ってある五色のキューブもめっちゃいっぱいありました。

お祭り気分で楽しいのはそうなのですが、道が封鎖されて通れなくなっていたりするため、土地勘のない観光客的には若干ピンチです。昼間歩き回ってようやく脳内インプットした地図が使えない…!
といってもベルギーの大きな通りは直線的に交差する作りで(碁盤の目みたいにね)、細かく入り組んだりはしていないので、適当に歩いても何となく方角は分かりました。

ま、分からなくても、あちこちに案内のためのスタッフの方が立っていらっしゃるので、質問すれば丁寧に行き方を教えてくれます。警備スタッフ、というかごっつい武器を持った軍人さんと思われる方々も大勢いらっしゃったので、ある意味安心ですね。

そういうわけで若干遠回りしながらホテルへ戻りました。
実質、観光はこの日が1日目です。長かった1日もこれで一旦終わり…などにはいたしません!!宵っ張りの私がこんな早い時間に寝るはずがない!!

次回はぁゃιぃナイトシアターへ潜入いたします!

にほんブログ村ランキングに参加しています。
もしよかったら応援のポチをお願いいたします。1日1回まで有効です。


posted by 綾瀬 at 07:28| Comment(0) | 16年12月ベルギー

2017年05月22日

ベルギー旅2日目(21) 潜入! ぁゃιぃナイトシアター

夜のグラン・プラスを満喫し、一旦ホテルへ戻ってきました。ちょっと休憩し、時間を見計らって再び外出です!
交通規制の敷かれている夜の道をてくてくと進みます。というか実は時間が迫っていたので(全然時間見計らえてない)結構な速度で猛烈に進んでおりました。私は歩くのが早いのですが(走るのはとても遅い)、ただでさえ早足なのを更に素早く足を動かしスピードアップを図ります。

IMG_0427.JPG
これは本当はさっきホテルに戻る途中で撮った写真だけど前回の記事で使いどころがなかったので。お洒落な建物でライトアップも綺麗で、気に入ったので写真を撮りました。中心部に近付くにつれ、こうしたお洒落なお店が増えていきます。ちょっと外れると、意外とオフィスエリアっぽいんですよね。

さて、ブリュッセルの中心地、グラン・プラスにも程近いイロ・サクレ地区という所へやってきました。この辺りは数多くの飲食店が立ち並ぶ、つまりは観光客目当てのぼったくり店もひしめき合うという、ガイドブックなどでも注意喚起されている一画です。足を踏み入れると早速客引きの兄ちゃんたちが声をかけてきました。

「コンニチハー、ニーハオ、アンニョンハセヨー!!!」

お約束過ぎてちょっと笑う。観光客向けの賑やかな飲食店が多く、店構えも何となく入りやすくて、なんだかんだでどこも結構お客さんも入っています。まあ確かに気を付けた方が良いという雰囲気はあるものの、人通りも多いし、客引きも強引じゃないし、すごく治安が悪いっていうのとはちょっと違う雰囲気でした。私は新橋や歌舞伎町の客引きの方がうざいしちょっとこわいぞ!

というのはあくまで私の感想なので、多くのガイドブックで注意喚起されているくらいですから、イロ・サクレ地区を訪れる方は十分ご注意された方がよいと思います。よくある手口としては、ウェイターに勧められるがままに値段を確かめず注文した料理がとんだぼったくり価格!というやつだそうです。

しかしいずれにせよ目的地は決まっていたので、どんな客引きも私の足を止めることはできません!ドヤ!

IMG_0426.JPG
実は目的地は事前に確認していました。これは夕方、場所を確認した時に撮った写真です。色々要注意なイロ・サクレ地区の中でも入り組んだ場所にあるということで、さすがにちょっと不安だったのです。この写真でも落書きすごいしな。でも場所を確認していたおかげで迷うことなく辿り着けましたし時間にも間に合いました。

ギリギリで生きていたいから〜あっあ〜♪とか思ってないんですが、ぐーたらなのでつい何事もギリギリになってしまう性格です。間に合ってよかった。ほんと。時間は重要。

やって参りましたのはTheater Royal de Toone
とってもぁゃιぃ劇場です。とーっても楽しいイ・イ・ト・コ・ロ♡とかいかがわしい言い方をやめて普通に説明いたしますと、バーを併設したパペットシアターです。ガイドブックに載ってたり載ってなかったりなのでちょっとマイナーかもしれません。

何でもかつては大衆の娯楽として人気を博したものの、その後一度は廃れかけてしまったエンターテインメントだということです。しかしそれではいけないと復興のために立ち上がった人々がいて、そうした方々の努力でこんにちまで続いている劇場であるとのこと。

前に友人と京都に行った時(明らかに外国人観光客向けの施設で)文楽を見たことがあるのですが、それが大層面白くて引き込まれたので、以来ちょっと人形劇という言葉には敏感です。ベルギーでも人形劇が見られるとあれば行かないではいられません!

IMG_0429.JPG
上掲の写真を少し奥に進んだところです。ここを更に進むとバー兼劇場の入口へ。

IMG_0235.JPG
到着した時、開演15分前くらいでしたので、外には列ができていました。私も最後尾に並びます。時間がある人は勿論バーで飲みながら待っていてもOKです。
で、このトーヌ劇場、入り組んだ小路の先にあるのですが、その小路に入る地点の頭上には「TOONE」と書かれた看板…看板っていうか、文字の飾り付けみたいなのがあるので目印になります。何か言葉で説明するのが難しい。看板っていうか、文字なんですよ! とにかく文字。文字の飾り。写真撮ればよかったです。

少し待っているうちに、扉が開きました。開場時間のようです。バーの中で待っていた人たちと緩やかに列を合流させながら階段を上がっていきます。チケットはその階段の途中で買うことができます(サイトから事前予約もできるみたいです)。コートなどを預かってもらう場所もありました。強制ではないので、寒い人はコート着たままでもOKです。

IMG_0431.JPG
順番に劇場へ入っていきます。座席は早い者勝ち! 私は前から5,6列目くらいの真ん中よりちょっと右側寄りに席を取れました。最終的には殆ど満席になってしまいました。見やすい席を取りたい人は早めに行った方がよいと思います。

えーと、観客はほぼ家族連れと友人同士と思われる集団ばかりです。ぼっちは私しかいません(またかよ)。ついでに東洋人も私しかいません。
急にアウェイ感を感じ出します。

ちなみにここに至るまでに、多分パンフレットを配布しているコーナーがあったのですよ。チケットを購入した後の階段の途中に。
係の方は私に多分「あなた英語のパンフでいい?」と聞いたと思うんですね。

思うっていうのは何かというと、実はこの時がこの旅で最も何も聞き取れず、すごく困り果ててしまったんです。硬直しつつ、一応チケットを提示しながら「I have a ticket…、I don't understand English…」みたいなことをもぞもぞと言っていたら
「う〜〜〜ん、あーーー、OK!」と言われ、先に通してもらって、結局その時は(今のって何だったんだ?)と思うだけだったのですが、劇場内に入った時に私以外の全員がパンフレットを持っているのを目撃し、つまりはそういうことだったのだと得心したというわけでございます。

アウェイ感…、いや、もう何も言うまい。

気を取り直して、次はいよいよぁゃιぃパペットショーです!
ちなみに劇はフランス語ざーます。
勿論フランス語は分かりません。えっへん。何故か威張る。できないことを威張るっていうのはある意味人間として終わってる気も…いや、もう何も言うまい。


にほんブログ村ランキングに参加しています。
もしよかったら応援のポチをお願いいたします。1日1回まで有効です。


posted by 綾瀬 at 15:52| Comment(0) | 16年12月ベルギー

2017年05月26日

ベルギー旅2日目(22) 続・潜入! ぁゃιぃナイトシアター

劇が始まるまで少し時間がありましたので辺りを見物します。

IMG_0237.JPG
天井には、本日の劇に出演しない人形たちが吊るされています。

IMG_0238.JPG
こちらにも。天井一面人形だらけ!

IMG_0240.JPG
吊るされまくり!

色んなお人形があるなあ〜、どんな劇に出るのかな?などと呑気に考えていましたが、ちょっと不気味と言えば不気味かもしれません。お人形が集団…ですからね。少なくとも一人きりでこの部屋の掃除をする、とかはちょっと御免蒙りたい。二人以上でお願いしたい。

そうこうするうちに時間になりまして、まず前口上の方が出てきて何か説明しています。冗談も交えているのか、時々客席から笑いが上がっていました。
おフランス語を解さぬわたくしはぼーっと座って聞いていました。

ぼーっとしているうちに遂に開演です。
演目は事前にホームページで確認していました。Nativity、つまりはキリスト降誕です!さすが、クリスマスシーズンらしい演目。
あらすじは、タイトルの通りイエス・キリストがこの世に降誕した時の一連のエピソードをなぞったものです。
大天使ガブリエルによる受胎告知、その後ヨセフとマリアがベツレヘムへ赴くも宿がいっぱいでやむなく家畜小屋に落ち着きそこでイエスが誕生する、羊飼いたちや東方の三博士の訪問、ヘロデ王による幼児虐殺、最後にはヘロデ王は倒されハッピーエンド(この結末はこの劇オリジナルでしょうか? それともNativity全般がそういうものでしょうか? キリスト教に明るくないのですみませんがちょっと分かりませんでした)となっていました。

基本的に、喜劇調のアレンジが加えられ、かーなーり、コメディタッチでした。
ヨセフは基本キモキャラで、言動がヤバい。笑
マリアは容赦なくキモいヨセフを拒否!
「マリアちゃ〜ん( ;∀;)」みたいなノリで迫ってくるヨセフの眼前で勢いよくドアを閉めるなど、特に物語序盤では塩対応が目立ちます。
その後ガブリエルの説得(?)などもあり、イエスを身ごもったマリアは何だかんだでヨセフと結ばれるのですが、二人で連れ立ってベツレヘムへ行く運びでは何故か現代風のバックパックを背負って登場したヨセフとマリアで、
マ「あんたなんやねんそのバックパック」
ヨ「かっこいいでしょ、僕のバックパック」
マ「アホか。そんなん持ってる人が他におるかいな。真面目にやらんかい」
こんな感じのやり取り。ヤバい。フランス語なのに、一言も聞き取れないのに、言ってることが分かる。

客席からもクスクスと笑いが漏れ、私も結構笑ってしまいましたね。言葉は分からないんですが、伝わることは何だかんだで結構多く、演劇の力ってすごいなあと思いました。
冷静に考えると、キリスト教徒的にキモキャラのヨセフとか塩対応マリアとかアリなのでしょうか。私はキリスト教徒じゃないんで普通にウケてしまいましたが…でもみんな笑ってたしな。うむ。

お人形の動きも本当に細かいところまで再現されていて、歩いたり走ったり飛んだり跳ねたり尻餅をついたり、自由自在です。歩く時はちゃんと前に出る手足の左右が一緒にならないようになってるんですよ〜。

IMG_0247.JPG
実はこれは後の方で撮った写真ですが(最初、写真撮影禁止だと思い込んで全く撮っていなかったのです)。
真ん中がヨセフです。見た目からして若干キモさが…あ、いや、その…。
牛ぽい動物に乗っているのがマリア。左端は羊飼いの人。
背景の書き割りが明らかに現代なのはそういうギャグです。

私がふざけているのではないのです。本当なのです。いやマジで。
一応、舞台は紀元0年前後のベツレヘムであります。


にほんブログ村ランキングに参加しています。
もしよかったら応援のポチをお願いいたします。1日1回まで有効です。


posted by 綾瀬 at 22:33| Comment(0) | 16年12月ベルギー

2017年06月04日

ベルギー旅2日目(23) 続々・潜入! ぁゃιぃナイトシアター

引き続き、大変ディープな人形劇を見ております。
(※本記事にはごく一部ですが首チョンパーなお人形の写真が含まれています。)

IMG_0241.JPG
場面転換の時にはこんな板が登場し、舞台を隠します。ちゃんとお人形さんの姿の似せ絵で描かれていますねー。

劇の途中で一度幕間となりました。その際、階下のミニ食堂のようなお部屋へ案内されました(勿論座席で待っていてもOK)。バーカウンターのような一画が設けられ、飲み物を注文できるようです。
私はトイレに行きたくなったら困るなーと思ったので何も注文せず、ミニ食堂(仮)に展示されているお人形を見物した後は先に座席へと戻りました。ミニ食堂(仮)には椅子とテーブルがあるので、一杯やりたい人はゆっくり座れそうでした、というか実際に結構皆さん楽しくお酒を飲んでいるようでした。

さて、ひと心地つき、第二幕です。
相変わらずぶっ飛ばしたコメディ:キリスト降誕です。
何の脈絡もなく突然登場した日本人旅行者がイロ・サクレ地区のぼったくりレストランの客引きに引っ張りだこにされるという謎のショートコントなどが挿入されます。
勿論背景の書き割りは現代のブリュッセルです…。ここはベツレヘムのはず…いや…もうそんなことは些細なことさ…。
しかもこのショートコントのみ何故か英語です。
全編を通してフランス語の演目でしたが、このショートコントのみ本当に英語でした。
フランス語を解さぬわたくしへの配慮でしょうか。何故突然何の脈絡もなく登場した旅行者人形が日本人であるか分かったかというと、別にちょんまげに着物姿だったとかいうわけでなく、彼が自ら「I'm Japanese.」と英語で発言したからです
ちなみに彼は大岡越前の子供争い状態になって両腕を引っ張られているところを駆け付けた警官によって救助されました。よかったよかった。そしてもう二度と劇に出てくることはありませんでした。

お前は本当に何なんだ。

ショートコントです。深く考えてはいけないのかもしれません。ちなみにこの時駆け付けた警官は劇の山場で再び出てきます。なんでだよ! お前は何なんだ。もういいけど。
それはそうと、こうした人形劇でも注意喚起されるくらいですからイロ・サクレ地区に行かれる方は十分お気を付けを…。
(※すみません、上記のショートコントは第一幕の方だったかもしれません。メモ取っておらず失念)

まーそんな感じで劇のノリも登場人物たちも普通とは一味違います。
その中でも他の追随を許さぬヤバさのヤツがひとりいます。

大天使ガブリエルです。

何がヤバいって声と動きととにかくやることなすこと全てです。
謎のハイテンションでキモキャラヨセフも塩対応マリアもドン引きさせ、一瞬たりとも落ち着かぬその動きは私にデジャブを引き起こさせ、
(何だろうこの動き…どこかで絶対見たことがあるんだけど…)
と思いを巡らせたところ、程なくそのデジャブの正体に思い至ることができました。

この動き、ふなっしーそっくりじゃねーか!!

いやほんと。マジ。マジでふなっしー激似の謎の動き。謎のハイテンション。

IMG_0243.JPG
あまりに細やかというか小刻みかつダイナミックな動きで、上手くカメラに収めることができません。
真ん中の、宙を舞っている白いのがふなっしー大天使ガブリエルです。

IMG_0244.JPG
撮れない。右側の人たちは東方の三博士で左側の人は兵士。この人たちはくっきり撮れているのにふなっしーガブリエルだけブレていることにご注目ください。

IMG_0245.JPG
やっぱり撮れません。一瞬でも落ち着くということがありません。しかもキモイ動き。笑

その後もふなっしーことガブリエルを追いかけ続け、ようやく最後の方でブレることなく捉えることができた奇跡の一枚がこちら。

IMG_0251.JPG

…いいのかキリスト教。私異教徒だから遠慮なく素直にウケちゃうけどね!
でもこのガブリエル、場内では完全にウケまくってました。出オチ状態。出てくるだけでどっかんどっかん。美味しいキャラです。
彼が舞台を去る時のキメ台詞が「Salut!」なのですが(※「またね」「じゃあね」くらいの意味)、この言い方もまたいかにも軽薄でアホっぽくて大変面白かったです。

ヤバいなベルギー。ほんとヤバい。思わず語彙を失う。
ついでに笑いのツボもヤバいんすよ。

この劇にはベツレヘムの幼児虐殺という、ショッキングなエピソードも含まれていました。自分にとって代わる王が誕生することを恐れたヘロデ王が、2歳以下の赤ちゃんたちを皆殺しにするというエピソードです。
勿論、舞台上でも表現されました。その写真が↓です。ちなみに背景の書き割りが完全にグラン・プラスです。

IMG_0248.JPG
何故か湧き起こる大爆笑。
なんでなんだぜ。

雑な感じで舞台袖から手足やら首やらがポンポン放り投げられてきます。その動きが面白いと言えば面白…い…? いや、わざとやってるんだと思うんですがほんと雑な感じなんです、虐殺される赤ちゃんたち。虐殺が始まる前の赤ちゃんたちの様子も若干ふなっしーに似たキモい動きでそれはそれでキモ可笑しかったのですが、それにしたって雑な感じで放り投げられてくるのは虐殺された赤ちゃんたちですぞー。

…いいのかキリスト教徒。私異教徒だから気にしすぎでしょうか。キリスト教徒的にここは笑うところ…?

ちなみに悪のヘロデ王が占星術師を首ちょんぱするシーンもあり、実際にぽーんとお人形の首が飛んだのですが、ここでもどっかんどっかんの大ウケでした。
首が飛んで「あっ!」とかなっているのは私だけでした。

なんでなんだぜ。

分からん! ベルギーの笑いのツボ。


にほんブログ村ランキングに参加しています。
もしよかったら応援のポチをお願いいたします。1日1回まで有効です。


posted by 綾瀬 at 18:52| Comment(0) | 16年12月ベルギー

2017年06月11日

ベルギー旅2日目(24) ぁゃιぃナイトシアターをおススメする4つの理由

さてさて、楽しい時間もやがて終わりを迎えました。
(ちなみにぼったくり料理店の客引きに引っ張りだこになっていた日本人旅行者を救出した警官は悪の兵士たちを倒す場面の前後で活躍していました。)

IMG_0252.JPG
ラストはこんなふうに演者の皆さんが何度か顔を覗かせてくれて、拍手喝采の良い雰囲気で幕。

私的に、このトーヌ劇場、とってもおススメです!
@脚本がヤバい
Aふなっしーみたいなキモい動きもヤバい
B純粋に人形劇が興味深く、面白い
C狭い屋根裏のような劇場で身を寄せ合って観劇する雰囲気も昔風で素敵

テレビもインターネットもなく、もしかしたら識字率もそんなに高くなかったような時代には、こうして人形劇を見るのはすっごく貴重な娯楽だっただろうと思います。当時からこんな脚本ヤバかったとは思わないけど…。
脚本のぶっ飛び具合はさておき、この劇場ではちょっぴり中世や近世風の雰囲気も味わえたんじゃないかなと思います。

そもそも脚本面白すぎでしょ…!

凄まじいアレンジ具合でどっかんどっかんの場内。いや、脚本やキモイ動きのぶっ飛び具合ばかり言及していますが、そもそもお人形さんたちの些細な動き(キモくない動きね)も細やかで綿密で活き活きしていて、かなり興味深く拝見いたしました。

上演時間は第一幕・第二幕合わせて1時間半くらいです。第二幕が始まる前だったかな? チップのためのバスケットが回ってきました。大分楽しませてもらったので勿論私もチップを進呈。

チケット代はうろ覚えですが、たしか12,3ユーロくらいだったかと思います。それでこれだけ楽しませてもらえると超お得だな!って思いました。

何度も記載しているように言葉はフランス語です。フランス語の分からない人は事前に演目をホームページで調べて、おおまかなあらすじを押さえておくとよいと思います。それだけ事前準備しておけば、劇を見るにあたってかなりの部分が理解できると思います。私もキリスト降誕のおおまかなエピソードはそれとなく押さえてから観劇しました。
ただ不思議なことに、言葉は分からないのに、言っていること、やっぱり何となく分かるんですよね。特にギャグ。ギャグの前には言葉の壁など些細なことなのかもしれません…。まあふなっしーの動きの面白さに言葉なんか必要ないからな…。

場所はイロ・サクレ地区の中なのですが、日本人観光客の95%が訪れるという(綾瀬調べ)超有名ムール貝専門店、Chez Léonのすぐ近くです(ちなみにChez Léonは次の日行きました)。Chez Léonの向かいら辺にある小路を中に入って、ちょっと進んだところの頭上にTOONEという文字が浮かんでいるので(アイアンか何かで作ったアルファベットが建物と建物の間に渡されているのです)、そこを折れて奥に入ると劇場兼バーの入口です。
まあ詳しくは公式トリップアドバイザーを見て。笑

フランス語って言うとしり込みしちゃう方も多いんじゃないかと思うのですが、私のようなシングルランゲージ人間でも肩の力を抜いてリラックスして楽しめたので、かなりおススメ。独特の人形劇の世界でした。

さて、時刻も22時を回っておりましたのでホテルへ帰ることにします。

IMG_0256.JPG
相変わらずこんな感じの歩行者天国状態。

IMG_0255.JPG
白い大きな人もいました。どういうキャラクターなのか。

IMG_0257.JPG
しかもめっちゃいっぱいいるのです。この他にもいっぱいいたのよ!

えーと、ここでちょっとしたハプニング。一部区域が封鎖されるなど、カウントダウンのための準備が進められつつあるのは承知していたのですが、行きの時よりもはるかに封鎖区域が増えていました。
思った通りに勧めない箇所が多く、行きの何倍も歩く羽目に。夜だし寒いし疲れたし土地勘もないしで、段々心細くなってきてしまいました。

案内の方に「あいわなごーとぅーめとろぽーるほてる(/_;)」と泣きついたところ、私の顔が余程悲しげだったのか、かなり心配させてしまい申し訳ないことでした。
何度も丁寧にゆっくりの英語で道を教えてくれて、「レディー、英語が下手でごめんなさい、貴方のことを心配しています」とまで言わせてしまい、顔は悲しげだったかもしれませんが内面は単に図々しく怠惰なだけの社畜である私は、封鎖されていない道も分かったことで安心し、(またレディーって呼んでくれたぜふっふー)と思っていたのでした。。。

英語全然下手じゃなかったよ! お兄さん、優しい親切な対応ありがとうございます。


にほんブログ村ランキングに参加しています。
もしよかったら応援のポチをお願いいたします。1日1回まで有効です。


posted by 綾瀬 at 17:58| Comment(0) | 16年12月ベルギー