この展覧会の正式名称は下記の通りです。
ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展
16世紀ネーデルラントの至宝 ― ボスを超えて ―
なお、公式サイトはこちら。
うひょー!!
お気に入りのブリューゲルが日本に来るとなれば見に行かないではいられません。
しかも副題が「 ― ボスを超えて ―」。
― ボスを超えて ―
しつこい? 笑
とゆーわけでもボスの名画も2点、初来日です。
奇想の画家ボスの系譜を受け継ぎ、更に自分自身の色を重ねて素晴らしい作品を生み出していったブリューゲル。
まるで神の一手に続く長い長い道の中で佐為のために虎次郎がいて、ヒカルのために佐為がいたように、天才は次の天才のためにいるのだと…何の話か分からない方は気にしないでください。はい。
ボスの絵に心惹かれたのは、ベルギーの王立美術館で「聖アントニウスの誘惑」を見て、あまりに多彩なキモいゆるキャラどもに目を奪られてからです。
奇想の画家、と言われるだけあって、ボスの絵画には空前の(そして絶後ではない)奇想がふんだんに盛り込まれています。
現存している作品が少ないこともあり、なかなか見ることのできないボスの作品を、日本にいて2点も見られるなんてなんと贅沢なのでしょう。
それに展覧会のタイトルロール「バベルの塔」も、これはまさに空前絶後の名作です。
あまりにスケールの大きな作品だけに、物理的な大きさもそれなりにあるのだろうと思っていたら、実物はそんなに大きくなくて、そのさして大きくない画布にこれだけの世界を描き出すなんて本当に天才は天才なんだなあ…というアホな感想を抱いてしまいました。はあ。
行ったのは5月中旬頃のいつぞやの土曜日だったのですが、会場内はかなり混んでいました。なのでゆっくり見られるという感じではなかったのですが、でも行ってよかった!
実物の素晴らしさも勿論ですが、展示には様々な工夫が凝らされており、特にクローン文化財という試みが大変良かったです。
クローン文化財とは何ぞや、と言いますと、要するに実物に極めて近い精巧な複製のことだそうです。
今回の展示では実物の300%程に拡大した複製画が展示されておりました。これによって、実物を肉眼で見るだけでは分かりづらい細部の緻密さまでじっくり見ることができます(前述の通り、実物は結構小さい)。
それから、絵画に描かれたバベルの塔を3DCGに起こした特別映像も上映されていて、これがすごくよかったです!
3Dで見せられることで、「絵画の中で起こっていること」というのを、まるで追体験するが如く自分自身の身に引き寄せることができます。
いや〜よかったな。
でも私があの絵の中の登場人物だったとしたら、普段常々思っているのと同じように、「はあー今日も塔づくりかーだりぃなー家帰って寝たいわー」とか考えていると思います。

お土産いっぱい買ってしまいました。クリアファイル好きなのでついクリアファイルを…。あ、ちらっと見えているガイドブックはお土産に買ったのでなく、事前学習のために買いました。ガイドブックも面白かったよ!
そんで、いっぱい転がっているピンバッヂは……
1回300円のガチャです……
(物販を出た後のスペースで回せます)
私はタラ夫が欲しかったのです。タラ夫とは何ぞやと言いますと、この展覧会の公式キャラでゆるく、キモい。笑
さすが奇想の系譜。その名に恥じぬ面白さ。
タラ夫の姿は公式サイトでいっぱい見られますので是非見てみてください!
で、ガチャを回しまくったもののタラ夫は出ず、同行者にもいい加減にしたらふうの視線を向けられ、こんだけ回したところで私は諦めたのでした。

こいつなんか、なんか知らんけどやたら大量に出たし。
1匹は同行者にあげました。なのでその1匹はここには映っていません。
東京会場は7月2日までですが、その後大阪に巡回するようです。
大阪は2017年7月18日〜10月15日の間、国立国際美術館にて開催されるとの由。
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