2019年01月20日

ベルギー旅6日目(5) メムリンク美術館へやって来ました(4)

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宗教画や彫刻、メムリンク関連の展示がある辺りの写真2連続です。前回の記事でいきなり聖ウルスラの聖遺物箱を見学してしまいましたが、どちらかというとそれはクライマックスの方に置いてあったらしい。別に固定のルートが指定されているわけでないけど、何だかいつも順路を逆走しているような気がする…。人生が迷走している…。

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修道院の建物がそのまま博物館になっている。今いる場所は広さからして、病床兼礼拝堂だった場所ではないかなと推測。アーチの上の2階部分も、礼拝堂っぽい感じがいたしはしませんでしょうか。

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絵画の見学に戻る。メムリンクの手によるヤン・フロレインスの三連祭壇画。ヤン・フロレインスというのは発注主で、昔この聖ヨハネ施療院の長だった方とのこと。
中央は東方の三博士の礼拝。若々しい聖母子に、その後ろに立つ赤い衣の聖ヨセフは宗教画あるあるでまるでおじいさん…。こちらの中央の一枚の左端にいる黒い衣の修道士が、発注主のヤン・フロレインス氏との由。

向かって右側のパネルは「神殿奉献」の場面。
当時、ユダヤの民には長子を神に捧げるという伝統があったそう。マリアとヨセフの夫妻もその伝統に従ってエルサレムの神殿へ赴き、イエスを神殿へ捧げた。その時女預言者のアンナがイエスを見出し、人々にイエスのことを伝えたという。またこの時、こちらも預言者である聖シメオンがイエスを抱き上げたという。この絵でもイエスを抱きあげているのが聖シメオン。その聖シメオンと、青い衣の聖母との間にいるのが女預言者アンナ。

向かって左側のパネルは「降誕」の場面。聖母子と聖ヨハネ、そしてキリストを祝福する小さな2名の天使たちが描かれている。

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祭壇画を閉めた時、表に来る側の部分にも、それぞれ絵が描かれている。右翼には聖顔布を持つ女性の絵。聖顔布を持つ女性、となると聖ヴェロニカでしょう。処刑のため十字架を背負ってゴルゴタの丘をのぼるイエスの汗を自らのショールで拭ってやると、そのショールにイエスの顔が浮かび上がったという逸話の持ち主。

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同じく左翼には、洗礼者聖ヨハネwith神の仔羊。
割りと若々しく描かれている気がする。別にこの絵に向かって言うわけじゃないけど、聖ヨハネはヘロデ王の妻や娘が心奪われるというに値するイケメンに描いてほしいと常々思っている。

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三連祭壇画なので、鍵留がある。上部の細工が可愛らしい。

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さて、こちらもメムリンクの手による作品で、アドリアーン・レーンの三連祭壇画と呼ばれているもの。イエス・キリストの(地上の)死を描いた絵画です。

中央のパネルは、まさに十字架にかけられ息絶えたイエス(が十字架から降ろされたところ)。この写真だと全然分かりませんが、彼のために祈る聖母マリアの目は真っ赤に腫れています。母の気持ちを慮れば、さもありなむ。
後ろにいる青い衣装の女性は、一説にはイエスの妻とも言われるマグダラのマリア。こちらもこの写真では全くもって分かりませんが、彼女の瞳からは大粒の涙が零れ落ちています。

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向かって右側のパネルは塔を持つ聖人ということで、聖バルバラ。以前の記事でも触れたことがあるような気がしますが、キリスト教が禁教であった時代、あまりの美貌に、求婚者たちを遠ざけるため父親によって塔に閉じ込められてしまい、そんでもって色々あってキリスト教徒であるということがバレてしまい、その後また色々あって殉教したという、恐らくは伝説上の聖人。

向かって左側のパネルのアップは撮ってなかった…。黒い修道士姿の男性と騎士のような格好の男性が描かれていますが、修道士姿の男性がこの絵の発注者のアドリアーン・レーン氏で、実際にこの聖ヨハネ施療院所属の修道士だったとのこと。騎士のような格好の男性は彼の守護聖人だそう。

さて、こちらの祭壇画も、閉じた時表に来る面にも絵が描かれています。

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右翼の絵画。わーい裸だ(最低)。
エジプトの聖マリアという聖女で、元娼婦だったものが悔悛し、以降は厳しい修行生活を送ったという。彼女の持つ3つのパンは、厳しく質素なその修行生活を表すものだそう。

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左翼の絵画。聖ウィルゲフォルティスとのこと。伝説によれば、この方はポルトガルの名家の令嬢で、父親によって無理矢理異教の王と結婚させられそうになり、神に祈ったところ髭が生えてきた。その髭のおかげで結婚しないで済んだものの、怒った父親によって十字架で処刑されてしまった。という聖女だそうです。
神に祈ったところ髭が生えてきたという、神様のその結婚回避方法がオリジナリティ溢れてる。発想力すごい。この絵も実際に聖女の顎と鼻の下に髭らしいものが描き込まれているんだけど、うっすらとなので写真ではよく分からない。
なおSDカードには必死で髭を撮ろうと彼女のアップが何枚も収められているものの、アップ過ぎたり暗すぎたりしていずれもブレまくっており、結局1枚もはっきりとは写せなかった。
私は何故そんなにも聖女の髭を撮影しようと必死だったのか…。

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疲れたから休憩したいな〜、あっベンチがある。と思って近寄ったところ、ベンチでなく石板の展示でした。
施療院の昔の床や壁だったのかな?

それにしても石造りの建物って本っっっ当に寒い。ホッカイロを仕込んでいるものの、足の裏からしんしんと寒さが伝わってくる。寒がりながら見学を継続します。


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posted by 綾瀬 at 03:06| Comment(0) | 16年12月ベルギー
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