2018年12月23日

ベルギー旅6日目(3) メムリンク美術館へやって来ました(2)

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再び古文書。植物の絵が繊細なタッチで描かれている。施療院なので薬草類に関する記述の書かな〜なんて思いつつ、左右のお花の絵がなんか踊っているみたいに見える。RPGゲームに出てくるモンスターのような。若干イラッとする感じの踊り方に何となく笑ってしまう。

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んで、また別の書。一番上部のアイコン(?)たちが可愛いぞ。

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ホレこのように骸骨が。
何が書かれているか分からないけど(訳そうと思えば訳せそうではあるが…アイコンの下の1行目はイエスとマリアとアウグスティヌスって書いてあるね)、19世紀初め以降の書であることは間違いなく、書体やアイコンたちも近現代風に洗練されている。

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修道女の装束の展示。シスター…それは浪漫の響き。

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施療院らしく、ここから少し医療・医薬品関連グッズの展示。
薬やその材料となるものを保存していたような瓶。デザインもお洒落。

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真ん中の細長いスプーンは薬品調合用の計量スプーンでしょうか。

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銀器たち。
細かな彫金なども施されており、贅を凝らした品物に見える。治療用や、患者たちが日常使用する物としては豪華すぎるので、身分の高い方か、何か特別なことがあった時に使っていたのかな。いや、もしかしたらこれくらい日常使いで普通よ! ということもあるかもしれないけど。

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医療・医薬グッズから離れて、こちらは建設当初の遺構、古い時代の実際の床面のタイルかと思われる。細かいタイルを丁寧に並べていたようですね。ところどころこんなふうに遺構がそのまま保存されて見学できるようになっていました。

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これは往時の聖ヨハネ施療院の様子を描いた絵画です。茶色い木の仕切りは一つ一つが患者たちのベッドで、この絵は18世紀後半に描かれたそう。作者はメムリンクでなく、ヤン・ベールブロックという画家。私の写真だと細かいところは全然分からないと思うけど、向かって右端では寝たきりの患者を複数人の修道女が抱え上げたり、前の方では薬の調合(?)をしていたり、丁度中央の辺りではベッドで横になっている患者に修道女が何かの読み聞かせをしていたり(聖書かな?)、左端では司祭が臨終の秘跡を授けていたりと、当時の施療院の様子がよく分かる、興味深い絵です。
沢山の人間が描かれているので、細かく見ていくと結構時間がかかる。

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そんでこちらはフランドル絵画にあるあるな構図の、解剖を行う医師たちの肖像画。解剖中だというのに割りとカメラ目線なのは、この絵画の発注目的が、「解剖の様子を描く」ためでなく、描かれている「医師たちの肖像を描く」ためだからです。元々肖像画なんて王侯貴族やそれに準じるレベルの名士、大金持ちでないと発注することはできないものでしたが、時代が下るにつれて、特にオランダ・ベルギーの富裕な庶民たちは職業的つながりのある複数人でワリカンすることで自分たちの肖像画を発注できるくらい力をお金を手に入れていたそうです。この絵の4人の医師たちもきっとワリカンしたのでしょう。仲良し。
作者は分からないや。でも画風と時代的な印象から、メムリンクではないでしょう。多分。

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薬品の調合に利用されていた実際の器具と、ドライフラワー状態の薬草たち。いいねえいいねえ、中世〜近世のロマンが広がる。

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薬草の解説書。これ自体はそう古い書物ではないと思いますが、分厚くて文字がびっしりで、いつの時代にあっても勉強って大変だなー眠くなってしまう…という思いを起こさせる1冊。イラストも写実的で細かいところまで描かれていて、こういった書物を教科書として学び、修道女たちは患者への治療・投薬を行っていたのだとよく分かります。
うーん本当に字が小さい。こういう本を石造りの暗い建物でランプや蝋燭の火の元読んでいたなんて、すぐ目が悪くなりそう…、勉強って大変だー!


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posted by 綾瀬 at 00:07| Comment(0) | 16年12月ベルギー
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