またも写真が斜めっている上になんかボケてますが、ノートルダム・デュ・サブロン教会の内陣奥、アプス(後陣)と呼ばれる部分(だと思う)です。
この内陣の役割や定義は各種宗教宗派によって異なるようですが、いずれにせよ祭事の行われる神聖なスペースであることに変わりはありません。
煌びやかな演壇や祭壇、白い花や祭具が配された神聖な場所を、やはり色鮮やかなステンドグラスが取り囲んでいます。
大きく壁面を貫くような縦長の窓。西洋の教会に行くといつも、何から何まで大きくて緻密で圧倒されそうになります。
ちなみにアップはこんな感じ。聖人や天使たちの姿が描かれています。
アプスのステンドグラスの下部にあたる壁面にはこんな絵が描かれていました。画風が現代風ですね。
これを見て私は何故か、昔京都御所で見た絵の描かれた妻戸を思い起こしていたのでした。なんででしょうかね。全然似てないけど。
磔刑像と、その下の絵はキリストの復活でしょうか。正面の絵は、多分受胎告知でしょうね。当たり前と言えば当たり前ですが至る所に宗教画が掲げられていました。
これは幾つかあるチャペルのなかのひとつで撮った写真だったかと思います。
狭くて暗くて殊更に壮麗さを排したようなスペースに、わずかに取られた窓からそっと灯りが差し込み、ひとつだけ照明がぶら下がっているというのが気に入りました。
多分、こういうところでおつとめというか修行というか、神との対話に臨もうとした時、霊的な体験が引き寄せられるというのは分かる気がします。つまり一種のトランス状態になりやすいということですが。
これはまた別のチャペルの小さなドーム。天上に近い場所にずらりと並んでいるのは教会の建設や維持に功績のあった名家の紋章でしょうか。
紋章たちのアップ。私はアップを撮るのが好きである。
紋章学の知識があれば、この一枚からも色々と情報を読み解けるのでしょうが残念ながらわたくしには紋章学の知識はないのであります…。
なので見るだけ。ま、見るだけでも楽しいもんです!
そのドームの少し下の部分の彫刻。聖母マリア…だと思ったのですが、矢を受けていますね。
カトリックには悲しみの聖母というテーマがあって、それは聖母マリアが生涯において受けた7つの悲しみを表すものだそうです。彫刻や絵画の世界ではしばしば、7本の矢や剣を受ける聖母の姿として描かれます。
なのでこの彫刻も、矢は1本だけですが、悲しみの聖母の像なのかもしれません。
さてさて、一通り見学させていただき、ノートルダム・デュ・サブロン教会ではかなり長い時間を過ごしました。
祭壇の前に献灯できる場所がありましたので、私も小さい方の蝋燭を奉献させていただきました。
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