2017年07月28日

ベルギー旅3日目(7) ノートルダム・デュ・サブロン教会見学中

引き続きノートルダム・デュ・サブロン教会を見学しています。

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パイプオルガンのアップです。天使たちの彫像が配されていて、しかも下から見上げる形なので天上を思わせる効果があるような気がしました。

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やや引いてみるとこんな感じ。周りをぐるりとステンドグラスに囲まれて、聖人たちに見守られているようです。

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身廊の中ほどにある説教壇です。説教壇って、重厚で荘厳で、何となく好きです。彫刻も偏執的なまでの細やかさというよりは重々しく、どっしりしている感じがある気がして。

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説教壇の上り口からのアップ(反対側の説教壇だったかも)。
自分が人生においてキリスト教の説教壇に上がることが絶対にないことが確定的だから尚更、神秘的で侵しがたく、関心を惹かれるのかもしれません。
ここから見る景色ってどんなものなのでしょうねえ。
いや、人前で喋るの苦手ですし人様に啓蒙したい思想も教義もないので、別に説教台に上りたいというわけではないのですが。

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高い高い天井。曲面の反りが浅く、それはフランボワイアン様式の特徴だそうです。

それにしても、ヨーロッパの教会の高い高い天井を見るたびに思います。

(天井の掃除どうやってんだろう…)
(電球どうやって替えるんだろう…)
(どうやって作ったんだろう…)

とりあえずこの中では2番目の、「電球をどうやって替えるか」問題について常々頭を悩ませています。LED電球にすることで電球を取り換える頻度もかなり減ったことと思いますが、まだ全ての教会にLEDが導入されているわけではなかろうし、そもそもLED以前の白熱電球時代の方が長いのだからその時代にはどうしていたことか…どうでもいいか…。

ところで、曲面天井やその屋根のことをボールトというらしいですが、日本語においては穹窿とかいう難しい単語が充てられているそうです。下手をすれば一生知ることのなかった単語のよーに思いますが、折角知ったのでここに書いておくこととする。

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クレッシュもありました。
やっぱり馬はいないですねー。最近知ったのですが、クレッシュには聖書の記述にもとづき、羊や山羊はいても馬はいないそうで、そうすると馬小屋という訳語が私のような非キリスト教徒に誤解をもたらしているに他ならぬわけで…だって馬小屋で生まれたって言われたら馬いたんだーって思うじゃん…じゃん……。

私はキリスト教に帰依することはないでしょうが、きちんと聖書を読んだこともないので、一回読んでみるのもいいかと思いました。知らなかったことがいっぱい書いてあるんだろうなーと思うと何だか楽しそうです。

あ、その際は日本語訳されているものでお願いしますねー。
こちとら母語たる日本語だってカタコトなんじゃい。

でもどっちかというと、ノアの箱舟伝説はイスラエル人のオリジナルの神話でなくシュメール人の神話を古代イスラエル人が取り込んだものである(という説がある)とか、そもそも中東の荒野で生まれたひとつの非寛容な宗教がこれほどまでに世界を席巻したのは何故かとか、そっちの方が興味ある気もしますけど。
イスラエルのような厳しい自然・地理的環境下において非寛容な一神教が誕生するというのは私にとってはいかにも分かりやすいことなのですが、それが中東よりも幾らかは自然環境の恵まれた(水・森林・農業に適した土壌などね)ヨーロッパに波及し、土着の多神教を駆逐していったというのが何とも分かりづらく…。
教義の分かりやすさと、権力者と結びつき擁護されたことがキリスト教の初期の発展に最も大きく寄与したことは間違いないと思いますが、はて。
そうやってキリスト教に駆逐されていった土着の多神教、にやはり駆逐されたそれ以前の宗教というのも面白そうです(ベルギーの次に行ったアイルランドにはそういう遺跡が残っているようです。見に行けなかったけど…)。
話がズレすぎなのでこの辺でやめておきます。

誤解する方はいないと思いますが、このブログはキリスト教に対して批判するものではありません。

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posted by 綾瀬 at 19:31| Comment(0) | 16年12月ベルギー
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