2018年09月05日

ベルギー旅5日目(8) フランドル伯の居城を見学 その6

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前回の記事で見つけた正しい入口、のある、三方を建屋の外壁に囲まれた空間から切り取られたような空を見上げる。

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それからお気に入りのドアと窓のアップ。木戸で塞がれている方は、ずっとドアって表現してきたけどこれももしかしたら大きな窓なのかな?
極めて謎の配置。何故この位置にドア(or窓)アンド窓。真っ直ぐじゃなくて斜めだし。しかもドア(or窓)の上にはまたとても小さな窓。こういうのすごく好き! 手仕事感というか、ああなるほど、3Dモデルで設計されたわけじゃないんだっていう不整合なラフ感というかアナログ感というか……。

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んでさらにもう少し斜め上には更に窓。小さな細長い窓。

さて、いい加減室内へ入りましょうか。

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ドアの上部にある鉄製の補強金具。このドアには錠前もついていたので撮影したんだけど、暗い空間で真っ黒な錠前だったため何が何だか分からない写真になってしまったため割愛。

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そんでもって室内に入ってみたらファンシー再びだった。積み上げられた沢山の贈り物と天井からぶら下がるファンシーランプ。
子供の頃、絵本で見る、こういう溢れんばかりに積み上げられた贈り物って憧れたな〜などと思い起こす。
ついでに子供の頃、絵本の中で宝物が描かれたシーンだけを広げてテーブルいっぱいに沢山の絵本を並べて悦に入っていたことまで思い出してしまう。き、金満ガキ…。
シンドバッドの冒険でシンドバッドが財宝見つけるところとか、笠地蔵で地蔵たちがじーさんばーさんちに山ほど贈り物を持ってくるところとか…。そういうシーンのページをね、広げてね、がきんちょ用テーブルに広げて悦に入ってたのさ…。なおシンデレラが親切な魔女の魔法でドレスアップするシーンなどはまるで興味がなかった。き、金満ガキ…。

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金満ガキのおもひではともかく、ここは表に面した窓が沢山あるお部屋で、差し込む光でステンドグラスの色が飛んでしまうくらい。そうはいってもやっぱり部屋の隅々まで明るく照らし出されるっていうのと違って、光の差し込む導線だけが明るい。多分、部屋の隅には暗闇がわだかまる。

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奥の方に設えられたドア。中世ヨーロッパの建物のドアは大体どこもそうなことが多いと思うけど、決して高さはない。ていうか、低い。私はチビだからいいけど、ヨーロッパの人にとっては大分頭をかがめないといけないのではないかね。とも思うけど、中世くらいなら栄養状態もよくないだろうし、ヨーロッパ人といえどそんなに平均身長は高くなかったんでしょうね。不便だったらもっとドア大きく作るだけのことだろうしね。

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で、奥の方は広間になっていて、武具や防具のミュージアムになっていました。ブルーのライトは例のイベントのディスプレイ。

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そしてこのドアは、さっきの写真のすぐ右手側に設えられた窓。窓といっても外を向いているのでなく、室内と室内を繋ぐ窓なのだ。ぎょえーエモーショナルぅ! と思い、撮影。何がエモーショナルって、受け手の私に対しての働きかけが、ね…。だって可愛くない? 窓の向こうはまた隣のお部屋(広間だけど)なんだよー!
素朴な木枠が嵌まってるのがまた可愛い。そんでもってすぐ隣に普通に移動するためのスペースがあるっていうか、部屋と部屋が直接繋がってるのに、敢えてのここに窓。可愛いとしか言いようがない。
窓の向こうのディスプレイが正直邪魔だな…ありのままの姿を見せてくれ…と、思わなかったわけではないのですが。

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こんな感じで、可愛かったので許した。犬派なのでイヌ科のありとあらゆるものに弱い。猫も好きよ。

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青いライトアップの影響でまあ、青く染まってしまっているわけですが、高いところに設けられた窓が撮りたかったのだ。

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天井はこんな感じの木組み。広間だけあって天井はとても高く、式典でも会合でも何でもこなせただろうと思う。逆に言うと、居住スペースではないように思うが、どうだろうかね?

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天井を支える梁はこんな感じ。

分かんないけど、天井が綺麗すぎる気がして、もしかしたら近世くらいに修復されたものだったりして? という印象を抱く。いやほんと全然分からん、勘で言ってるけど。


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posted by 綾瀬 at 21:54| Comment(0) | 16年12月ベルギー

2018年09月14日

ベルギー旅5日目(9) フランドル伯の居城を見学 その7

さてさて、今回の記事は写真メインで。武具・防具のミュージアムを見学しました。

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いかにも中世っぽい甲冑。十字軍!? 馬上槍試合!? って感じ。

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斧の刃のアップ。装飾の文様が刻まれていて美しい。

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メイスたち。向かいのステンドグラスが映り込んでて綺麗。

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鎖帷子! 確かに防具としては有用だけど、衝撃を殺すわけではないし、これを着込んでいたところでちょっとは刺さったりして痛そうだ。などと思う。

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中世の騎士の立ち姿! これ見て改めて思ったけど、やっぱり小柄だよね。身に着けてた人の身長は165cmくらいかな? という印象。いかに白人国家と言えど、平均身長が伸びたのはやっぱりわりと近世のことなのではないかと。

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格好いい剣の柄の部分2連チャン。
曲線が何とも言えず格好いい! 持ち手が色絵付きの陶器(多分)ってどんだけや! ブログに載せる写真はある程度絞ってるけど、ここはほんと装飾に凝った武器が沢山飾られていて厨二心が疼く素敵な空間でした。
持ち手の部分の装飾の曲線がやたら複雑に絡み合っている剣とか、あちこち透かし彫りがされている剣とか、とにかく格好良かった。実用性は、さて、どうなんでしょうねぃ。

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こんな感じでざくざく無造作に剣が飾られていた。

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分かるかな? 柄とか鞘とかだけでなく、刀身そのものに彫りが入っているものもありました。これは何かコミカルなお月さま(だと思う)。

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これは何だろう、祈祷文か何か? が神秘的に彫り込まれていて、厨二心が疼いたので撮りました。お気に入りの一振り。でも、写真だと分かりにくい。殆ど見えない。すみません。

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でかい剣もあった。これより大きいのもあった。

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角笛コーナー。角笛もいっぱいあった。

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角笛の装飾のアップ。ドラゴンに戦いを挑む騎士かな? 馬とドラゴンの表情がやけに可愛い。ゆるキャラのようである。

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こういう一大スペクタクル作品(?)も。とても大きな角に一面に装飾が施されていて、すごく手間暇かかってる。戦争の場面かな?
これだけ大きいと吹くの大変だろう。

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こういう美しい螺鈿細工もありました。これも楽器? ホイッスル的な?
螺鈿細工大好き〜。博物館とかにあるとついつい注目してしまう。大富豪になったら螺鈿細工の何かが欲しい(平民なので、「何か」の部分が思い付かない)。


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posted by 綾瀬 at 00:07| Comment(0) | 16年12月ベルギー

2018年09月20日

ベルギー旅5日目(10) フランドル伯の居城を見学 その8

もうちょい武具・防具ミュージアムを見学。

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これは何だろう、何かのベル? 警鐘用かな? 知らんけど。

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長槍や、長柄の斧たち。

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刃先のアップ2連チャン。アップじゃないと分からないけど、こんなふうに彫りの装飾の施されたものが多く、無地(って表現でいいのでしょうか)の刃先の方が少ないくらい。どれも意匠を凝らした彫りでつい見入ってしまう。

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写真を撮るのが極めてへたっぴで、極めて見づらいですが、銃もありました。ので3連チャン。装飾性の高い銃が多く、かなり着目して見てしまいました。

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伝説上の生き物を描いた貝殻細工(多分)。

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うさちゃん。

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伝説上の生き物パートU。かなりド派手な装飾! 隙間恐怖症なのかな? と思うくらい、隙間を偏執的に埋め尽くすバロックなグロテスクさ。これは装飾用の銃だよね〜実用じゃないよね〜と思うんだけど、どうだろうね? 画面左下側の方にある、手をかけて支えるところは普通に装飾性なく、実用ぽく作られている。

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んでまた違う銃。これも装飾たっぷりだけど、グロテスクさはあまりなくて格調高い印象のデザイン。お花が洗練されているからかな。

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んでまた別の銃の銃床。趣が変わってカラフルに。伝説上の生き物(?)が2頭、仲良く飛び跳ねている。周囲を円や四角の装飾が取り巻いているものの、あんまり偏執的な感じを受けない。直線部分の文様も、シンプルってわけではないけどすっきりしてる。

長めのマスケット銃ばかり撮っているけど、短銃もあった。それも持ち手の部分に隙間恐怖症かな的装飾が施されたものがあって、興味深く拝見し、勿論写真も撮ったのですが、凄まじく自分が映り込んでいる写真ばかりだったのでブログへの掲載は遠慮しておきます…。うぅ…。短銃も格好良かったんだけど。

と、まあ、こんな感じで武具・防具ミュージアムに小一時間ほど滞在。滞在しすぎ? 品数もそこそこあったけど、さらっと流す程度だったら多分10分くらいで見られるかな。私は武具も防具も詳しい知識はないですが、厨二心が疼くのでそれなりにたっぷり時間をとって見学しました。

あと、そうだ、ここに謎の折り紙スペースがあったのです。窓際の方に台があって、そこに折り紙と折り方の解説があって、座布団的な薄いクッションがあって、座って折り紙ができるコーナーが……。
何故ここに折り紙? ジャポンキャンペーン?
突然ここに折り紙コーナーがある意図は不明(特に解説はなく、唐突にあったものの、折り紙が日本の伝統的な手遊びであるということは紹介されていた)でしたが、子供たちが2人鶴を折って遊んでいました。

私は日本人で、見た目も日本人丸出しですが、鶴が折れない不器用マンのため、万が一にも「日本人なら折れるでしょ?」と話を振られることを恐れ、決してそのスペースには近付かないのでありました。
お花なら折れます。


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posted by 綾瀬 at 21:49| Comment(0) | 16年12月ベルギー

2018年09月25日

ベルギー旅5日目(11) フランドル伯の居城を見学 その9

(※本記事にはギロチンの画像などがありますのでご注意ください)

武具・防具ミュージアムの見学を終えて順路に従って建物を進むと、また建屋の屋上に出ました。

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こんな所の通路を出まして。

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頭上の骨組みは石と木の組み合わせ。梁の付け根の所にまた種子が飛来して小さな蔓草が零れ落ちている。

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折角見晴らしの良いところに出たのでまた周囲を見回してみます。高いところは苦手だけど、こういう遠景ならまあまあ大丈夫。足元さえ見なければ、概ね……。

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蒼天を切り裂いて飛ぶ飛行機。右下辺りの白鳥たちはイベントの展示であります。

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太陽と飛行機雲とたなびく旗。

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二つの大聖堂の鐘楼。

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別の角度から。クリスマスマーケットの様子もちょっと映ってる。

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マルクトを中心とした旧市街から離れた、現代的なエリアを臨む。中世めいた胸壁の向こう側に広がっているのが何だか不思議な気分。

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そして近くに広がる旧市街。建物の多くは、中世というよりは近世の造りかとも思うが(スペイン軍に破壊されてるしな)、伝統的なギザギザ屋根も窺える。で、恐らくは近世以降の造りの方だろうが、規則正しくシンメトリーに大量の窓が並んだ建物もとても素敵である。

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逆光で殆ど白く飛んでしまっているものの、鐘楼、時計塔、観覧車と一直線に並んでいて何となく気に入っている光景。大きな建物が林立することでゲントという都市の繁栄が象徴されているようで、その繁栄に間近に接して、自分自身もその繁栄の世界の中に含まれているような錯覚を覚える。それは確かに錯覚ではあるかもしれないけれど、落ち着いた気分にはなれる。

と、穏やかな心地に至ったところで室内に戻ります。
ここから穏やかでない展示室を見学します。そう、フランドル伯の居城には拷問展示室があるのです。中世の暗部だね。ギロチンとか処刑とか拷問とか苦手な方はこの記事は飛ばしてください。

いいですか? 問題ないですか?

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特に不穏なもののないドアと窓(締め切り)の一枚でワンクッション置きまして。

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特に不穏なもののない窓辺の一枚で更にワンクッション置きまして、では行きますよー!

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ギロチンだ。紛れもないギロチンだ。そしてこれは造りが洗練(っていうのも変な表現かもしれないけど)されているから、近世、フランスにおいて改良された版のいわゆるギロチンと言ってイメージするところのギロチンですね。
ギロチンはフランス革命前夜に突然フランスで開発されたものではなくて、その前身となるような装置はそれ以前からヨーロッパにあったようです。見たことないけど。

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刃も斜め。ギロチンの刃を斜めにするというアイディアはルイ16世の発案によるという有名な逸話がありますね。真偽のほどは不明ですが。

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首を差し込む穴と、体を横たえる台の部分。うーわー怖い。刃を見ている分にはあまり怖いという感情は湧いてこなかったのですが、この穴を見ていると、何だか実際に処刑される場面みたいなのが我が身のことに置き換えてまざまざと想像できて、急に怖くなってきたのです。

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そして、つつがなく処刑が完了いたしますと、ホイっとこちらに首が落ちます。首受けの袋。

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こうして見ると、刃が据えられているところは意外とそんなに高くない。この位置でそんなスパッと首が斬れるほど勢いがつくかなと心配になるレベル(まだ自分が処刑されるイメージのままなので、万が一スパッと斬れないと困ると思ってしまう)。

と、ギロチンに貼り付いて恐ろしい想像をしているうちに、あれだけ混んでいたギロチン室に何故か私以外誰もいなくなっていました。なんでだ! 怖いだろ!!
だってさっきは、

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黒山の人だかりだったじゃん! それがどうして、

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人っ子一人いねえ!! ぼっちじゃん!!!

さすがにギロチンとふたりぼっちというのは空恐ろしいものを感じ、とっとと次の部屋に行くことにしました。

あ、書くの忘れてたけど、そして本当かどうか知らないけど、このギロチンは実際に使用されていたものだそうですよ〜。


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posted by 綾瀬 at 06:44| Comment(0) | 16年12月ベルギー