2018年07月11日

ベルギー旅5日目(2) 目的地はフランドル伯の居城

相変わらずのんびりゆったり朝のお散歩を楽しみます。

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運河沿いの建物たち。静かで趣深く古びていて、どれだけ眺めていても飽きません。
ずっとここでのんびりしてたいなあ…何なら私が大富豪ならこんなふうに気に入った街を渡り歩いて好きなだけ滞在して暮らすのになあ…などと寝ぼけた妄想に取り憑かれてしまいます。
そんな生活は皇妃エリザベートでもなければ許されまい。

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でもねえ、そんな皇妃でもなければ許されない(というか公務ほっぽり出してる時点で皇妃だって許されてるわけではない、見捨てられてるだけで…哀れ)生活でも夢見るのは自由ですからねえ。
こういう古い街、古い建物に自分が実際に暮らしていたらどんな感じかな〜とほんと、夢は見てしまう。

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一番右側の建物の窓、可愛いなあ。
水路に面した、水面に近い位置の窓辺に座って編み物でもして暮らしたい(妄想)。
実際、そんな暮らしができる立場だったとしてもきっと私は編み物などせずネトゲとかしてると思いますが…。
せ、せめて優雅なティータイムくらいは! それくらいなら!

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大きな建物がありました。何と書いてあるか定かでありませんが、青い旗がはためいているところを見ると、何らかの公的な(?)、あるいは準公的な建物のように思います。

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ドア上の小さな壁龕に鎮座ましますマリア様(のアップ)。1363という文字が。1363年に作られたものでしょうか? だとするとすごい。
こちらの建物が何の建物なのかは実は分からなかったのですが、このドアをくぐる者は皆1363年(仮)からこの場を見つめ続けてきたマリア様の下を通ることになるわけで、一体どれほどの、どういう人物が、どういう目的でこのドアをくぐったのだろうと思うと、スケールの大きな話に気が遠くなるような気さえします。すんごいビッグデータ……。

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ビッグデータ…IoT…シンギュラリティ…などと職業病チックな言葉を胸に抱きつつ、段々人の多いエリアへ近付いて参りました。
そういえば、ゲントやブルージュの運河ツアーは冬場はお休み、とガイドブックなどに記載されていたのですが、どう見ても営業してる。貸し切りの特別ツアー、って雰囲気もない。
ので、後で船着き場に行ってみようと思います。本当は運河を渡る船に乗ってみたかったんだもん。お休みという噂だったから諦めてたけど、乗れるもんなら是非乗らねば!

後でじゃなくて今でもいいんだけど、そうは言っても今の私には向かうべき場所があったのでした。
実は朝からずっとそこを目指してホテルからてくてくてくてく…時間をかけて歩いてきたわけで。
それがゲント観光の中でも一番か二番目に楽しみにしていた場所なのです。

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じゃん!

それがこちら、フランドル伯の居城です。

フランドル伯。

中世ものの小説なんかを読んでいるとよく出てくる、ザ・貴族!
何をした人か知らん(すみません)けど、そんなザ・貴族のお城を見学できるなんて行くしかありません。

フランドル伯について以前この記事で触れているので、もしよかったらご覧ください。つっても役立つことは何も書いてないよ。フランドル女伯兼最後のブルゴーニュ女公マリー・ド・ブルゴーニュの人生はドラマティックでロマンティックで面白いと思いますが! そんで彼女の死後の歴史も面白い。

フランドル伯の居城は、中世のザ・城砦! て感じです。お城といっても宮殿っぽさは全然ありません。
これも時代でしょうねえ。私は城砦もマナーハウスも宮殿も大好きですが、こういう城砦みたいなのは稲葉山城くらいしか見学したことがないので、初・洋モノということもあり、勢い、期待も募ります。
この写真だと分かりませんが、周囲はお堀に囲まれております。こういうところも戦闘のためのザ・城砦。

現代ではトラムが往来し、人々がチャリや徒歩でのんびり行き来している界隈ではありますが、昔は防衛のための要所だったわけであります。何故この場所を砦の建設場所として選んだのか、地理的な知識があれば分かるのでしょうがそこまでは分からず…。無念。砦といえば高いところに作るのがセオリーと思っておりますが、ここは平坦な場所なんですよねえ。レイエ川との関係性とか、その辺からこの場所に白羽の矢が立ったのかな? 知らんけど。知らんこと適当にいっぱい書いてるブログなので、詳しい方は教えてください(他力本願マン)。

ちなみに。

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フランドル伯の居城の門のすぐ左手は、こんな感じの中世風の建物が連なった一画となっておりまして。

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酒屋さん。何ともいい雰囲気ではないでしょうか、この、整然とディスプレイされたお酒の瓶とグラスたち…! 建物の古びた感じと相俟って、本当に素敵な雰囲気。
お酒が飲めればお店に入ってみたのですが、哀れなほどに下戸な私には残念ながら入店すること能わず…。
でも雰囲気がすごく気に入ったので、ついつい外から見入ってしまったのでした。


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posted by 綾瀬 at 21:04| Comment(0) | 16年12月ベルギー

2018年07月16日

ベルギー旅5日目(3) フランドル伯の居城を見学 その1

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いよいよフランドル伯の居城の正門へ近付いて参りました。
重厚な造りの塔が付属している城門です。そこここに銃眼があるのも分かります。そしてぐるりと周囲を囲うこれまた重厚な石塀の向こうには砦兼居城が見えていて、先のとんがった三角形の屋根の小塔なども見えています。
お城、というとこの三角形の屋根の塔はお約束な感じですね。

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門をくぐるところを真下から。総重量何百? 何千? 何万?トンの門であろうか。
それにしてもいい天気である。空が青い!

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門の中、トンネル部分はこんな感じ。
って、何か飾り付けされております。

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白鳥たちが乱舞しておられる!

どうも、この時期フランドル伯の居城ではある子供向けイベントが行われていたようなのです。

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これは後で撮った写真ですが。何かこのパネルの順番に沿って歩いていくとストーリーが追えて、そのストーリーに沿った飾り付けがなされている…的なウォークラリー的な…イベントでした!
英語堪能でなくてすみませんね(キレ気味)! 途中まで頑張って読んだんだけど、アンデルセンの童話の白鳥の王子の王子が姫になってるVer的な? 色々試練があり、最後は姫たちにそれぞれ王子たちが宛がわれて人間に戻れてハッピーエンド的な話でしたよ!!! 多分ね!!!

で、そのイベントの一環として、城門の所にも白鳥さんたちが乱舞していたのでありました。

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しかしぼっちの私にはファミリー向けイベントなど関係ない。まして英語の分からない私には。
英語が分からないのは自業自得ですが、とりあえずイベントを無視して適当に見たいところから突き進みます。
結果として、後に順路を逆走し、明らかに変な所に突入してしまうというハプニングもありましたが、空気の読める日本人であるところのわたくしは、「あ、これ明らかにここから入ってほしくない感じだな」と悟り、そそくさとその場を後にして正しい順路で見学し直すなど、気遣いを怠らないのでした。

いやそれはどうでもいい。

門をくぐったところにチケットブースとトイレがありまして、そこでチケットを購入。帰りはトイレも借りた。トイレ綺麗でしたよ! 重要。

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さて、無事チケットを購入してあとは自由に見学を開始。敷地内すぐ、いきなりこんな重厚な建物が。メインの居住スペースでしょうか。左下に立っている方がいると思いますが、その方の身長と比較して、実に大きな建物であることが分かるかと。

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謎のアオリ。やはり空が青ーい! 屋上にはためいている旗は、どうもこのイベントの旗っぽい感じでした。

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で、やっぱり撮っていた窓のアップ。可愛い丸い模様の描かれたステンドグラス。
外壁の凹凸の部分に種子が飛来して、軽く草が茂っているのも(冬なので枯れてるが)いい感じです。

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で、この大きな建物の右側にはこんなふうに階段があり、階段を上がると建物内部への入口があります。
その入り口の上の木戸が面白いな。昔はここに足場があったのかな?

しかしこの時私は建物の中には入らず(例のイベントの順路的には、建物の中に入るのが正しい)、砦を取り囲む城壁を見に行ったのでした。城壁の上に登れるのだ!

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これがその、城壁への登り口ね。石段を上がって、城壁の上をぐるりと歩ける。

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石段。皆が足を乗せるところがすり減っている。朝方雨が降っていたので、少し水が溜まっている。

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そんで登ってみて、胸壁の隙間から外を見てみる。って、あんまり見えないけど。でもこうして見ると、城壁の厚みは結構分かりやすいんじゃないかと。何十センチもあって、さすがは砦だと思います。そこんじょそこいらの投石なんかでは崩れまい。

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側防塔(城壁から出っ張った、東屋的スペースぽさのある塔のこと)の銃眼。この写真だと写っていないですが、右側にもう一つあって、三方を狙うことができます。

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むむ。ちゃんと三つの銃眼を写した写真もあったぞ。

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側防塔にあった小窓。木戸が嵌められている。可愛い。

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で、こちらは側防塔の上部。これも銃眼? と一瞬思いましたが、造りからすると明かりとりの窓でしょうか。まあ、届かんし。上部の窓には木のブラインドが設えられています。

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これは壁面に設けられていた、多分松明とかをぶっ差しておくための設備ではないかと思われます。

と、かように戦闘に特化した造りとなっておりました。実際、この場所が戦場となった史実はあるのでしょうか。不明にして分かりかねますが、貴族というのが土着の豪族から武力で土地を広げていった人々であるということがよく分かる気がしました。
この砦が作られた時代、想定する敵というのはどういう人たちだったのでしょうね。ベルギーはイスラム教徒との戦いの前線ではないと思うし、ゲルマン民族大移動〜な時代からも大分離れていますし、やはりヨーロッパ内での勢力争いでしょうか。ある程度封建制も確立しつつあるのにそんな戦争ばっかしてどうすんの? という印象はあるのですが、実際、傭兵が活躍してたのも中世〜近世手前って感じだし、やっぱ戦争ばっかしてたんでしょうかねえ。日本の戦国時代と似たような感じかなと思うとイメージも湧きやすい。

適当な感想を述べつつ、次へ続く!


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posted by 綾瀬 at 23:02| Comment(0) | 16年12月ベルギー

2018年07月26日

ベルギー旅5日目(4) フランドル伯の居城を見学 その2

で、てくてくと城壁の上を歩いてゆきます。

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城壁と砦が直接連結しているところ。

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今まで歩いてきたところを振り返って。
円形の砦なので、こうして見ると城壁の円みが分かりやすい。ちなみに左側にぽっかりと口を開けているトンネルが白鳥さんが乱舞していた入口の門です。
足場の高さは場所によってちょっと印象が違ったけど、大体2メートルちょい〜3メートル弱くらいって感じでした。

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砦〜。門に面していない側面の方はこんな感じ。
足元にちょこんと置いてあるゴミ箱がなんか面白い。ゴミ箱や左の方にちょろっと写っているバンの大きさと見比べても、本当に背の高い建物です。重機のない時代にどうやって建てたんでしょうね…。

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城壁の上を歩いているうちに、入り口とは反対側のお堀の残っている方へやって参りました。というわけで、分かりづらいけど胸壁の隙間からお堀の水面を撮ってみる。お堀の向こう岸の建物が逆さまに映り込んでいます。

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今度は城壁と館の距離が近い場所からアオリで。どーんと迫りくる石壁感。つぶされたらひとたまりもない。当たり前だが。

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やっぱり窓が可愛かったのでアップで撮っていた。いろんな色の円が描かれているステンドグラス。光が差し込むとさぞ綺麗だろうなと思う。

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城壁の上を歩いているうちに、崩れ落ちている一画へ差し掛かりました。
建物の骨組みはこんな感じになっていたのですね。期せずして断面図のような感じに。

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勿論アップも撮る。

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大して変わり映えのしない構図で更に撮る。

廃墟ってのは〜…、いいですよね。
廃墟マニアがいる理由も分かる。今はもう過ぎ去ってしまった過去、現在に至るまで長い間に堆積した時間、二度と取り返すことのできない栄光も人々の運命を翻弄する衰退も、崩れ落ちた残骸に向き合うことで思いを馳せることができる。ただそれは傍観者としてだけで、そこに至るまでの歴史にもそこに生きた人々にも決して関わることができないという断絶が更に感傷を掻き立てる気がします。
うーん浪漫!

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また側防塔に到達したんですが、右側の銃眼の下の石造りの台座みたいなのはなんだろう。
初見時、咄嗟に「トイレ?」と思ったんですが、絶対違うよね。多分。こんな開放的で位置の高いトイレがあってたまるか。

格調高く次へ続く!


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posted by 綾瀬 at 19:51| Comment(0) | 16年12月ベルギー